プライドがチョモランマで崩壊しそうだってよ

プライドが高い33歳女子の普通の日常を小説形式でお届けします。

友人の結婚

「マリちゃんおはよー今日のファージャケット、季節先取りでかっこいいね」

 
今日も皮肉をまじえて、マリに話しかける。
 
なんでこんなに皮肉をいうって楽しいんだろ。本人が喜んでいるんだから悪いことじゃないし。
 
「ありがとうございますぅー週末う、買ったんですぅ!あー、昨日のコンパの件どうですうー」
 
 
頭弱い子って、なんでこんな話し声大きいんだろう。
 
「今先方に確認中だからすこしまってー!なんか、エルメスのレセプションパーティなんだけどワタシとしては疲れるだけだから行かなくてもいいかなって。
それで、コンパ男性どんな人来るの?行けるか分からないんだけど、いや、ほらマリちゃんってどんな人と仲良いのかなって」
 
 
エルメス〜!シオリさんほんとかっこいいですう!コンパはヤイバーエージェントの30歳くらいの人たちですうーー」
 
 
 
 
ヤイバーエージェント?
あのチャラチャラしてそうな?
 
 
 
「へーそうなんだーマリちゃんの女の子のお友達も何人か来るのかな?」
 
「大学のサークルぅのー友達が2人きますう!めっちゃ明るい子なんでシオリさんも仲良くなれると思いますう」
 
 
はぁ?
マリのバカ大の友達とか、絶対仲良くなれないし。だめだ。断ろう。出会いのチャンスを逃すのは惜しいけど期待できないコンパに五千円払うなら家で豚しゃぶ食べてたいし。
 
「そうなんだー。また、予定わかったら返事、、」
 
ピコン
 
 
ライン?
 
 
 
 
 
 
 
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【ご報告】シオリ元気?全然会えてないね(^^)/実は私結婚することになりました(^o^)お相手は友人の紹介で知り合った商社勤務の30歳です。2010年からお付き合いしていて、彼となら、うん。彼としか結婚は考えられないと思い、決めました。結婚式は未定で、まずは籍だけ。引っ越しも住んでいて二子新地に住んでいます(^ー^)婚約指輪とか一般的に憧れるものは私の性格的に絶対つけないので無理やり買わないでもらってます。今度彼のこと紹介するね!女子会しようね!
 
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銀行時代の同期、明代からのラインには一方的にうるさい報告が記載されていた。
 
 
 
 
「フフフ」
 
 
明代が結婚する相手って、お育ち悪そうな喋り方で実家もアパートで商社勤務っていうなの小間使いみたいな仕事してる彼氏でしょ。ほんとおもしろい。
あんな小者と結婚するなんて明代もも落ちたね。ワタシならあんな人と結婚しないなー。
 
 
 
 
「どうしたんですかぁぁぁー」
 
 
マリと喋ってることを忘れてた。
あきよの旦那に比べればマリのコンパ相手のほうがマシでしょ
 
「あ、なんでもない。マリちゃんコンパに行くわ。マリちゃんも女の子呼べないと困っちゃうと思うから、今回は後輩山田マリちゃんのために一肌脱ぎますよ」
 
 
「りょーーーかいですう!さすがシオリさんっっ」
 
 
はぁバカと話すのは疲れる。
さて、明代に返信。
 
 
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結婚おめでとう(^o^)明代が結婚するなんてほんと自分のことのように嬉しいです。
銀行時代によく聞いてた彼氏かな?商社勤務って、あのペット保険の商社の彼氏でしょ??たくさん不満抱えてたけどいろいろ乗り越えて一緒になったんだね(^o^)
ワタシはまだ結婚なんて全然したくないので、明代尊敬するー。ワタシの結婚観はお互い高め合える人なので、最近は自分磨きばかりしていました(^ー^)だめだよねこんな33歳!明代を見習います!
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クククククっ
あー気持ちいい。